信じる勇気を持てる自分に変えていく【久瑠あさ美メンタルトレーニング】
久瑠あさ美の「コロナ禍以後をいかに生きるか」Vol.5
■想像力&創造力を揺さぶり起こす!
それではここから、トレーニングを始めていきます。
トレーニングを進めていく中で多くの人が打ちのめされるのは、「想像力のなさ」です。実際は「ない」のではなく、「サビ」つかせているのです。
これまでにもお話ししてきたように、普段の日常生活において「想像力を発揮する」「創造して生きる」ということを第一に求められてきてはいません。むしろ、「できっこないことは想像するな」「できる範囲でやる」そう言われることの方が多いくらいです。だから、本来人間なら誰もが持っているはずの想像力・創造力は発揮されるどころかサビつかせてしまっている。はじめに行うのは、あなたの中にあるそうした潜在的な力を揺さぶり起こすトレーニングです。
久瑠式トレーニング #1
○仕事について、「自分が役に立ててること」を300個書きだします。
それを3日に分けて、100個ずつ書いてみましょう。
1日目は「これまで役に立ててきたこと」を100個
2日目は「現在役に立てていること」を100個
3日目は「未来役に立てていたいこと」を100個
それぞれ思いつくままに書き出してください。どんなことでも構いません。
このトレーニングには、動画にも出演している編集者の鈴木さん、甲斐荘さんも実際に取り組んでいます。
今回、二人が実際に使ったワークシートがダウンロードできます。ぜひ取り組んでみてください。頭で理解して終わりの活字連載ではありません。動画とweb連載記事を通して、あなたの心を使って実際にトレーニングできる。それが本連載の醍醐味です。あなたもトレーニングに取り組み、ご自身の結果と照らし合わせながら参加してみてください。
ワークで得た気づきを言葉にすることも大切です。ワークシート内には感想記入欄も儲けています。
また次回以降は、お二人のトレーニング結果を掲載し、私が講評するトレーニングの実践の場面をお伝えしていきます。
以下はこのトレーニングの注意と解説です。
「役に立てていることを100個書く」ためには、まずはいつやるかを決めて、そのための時間を確保してください、それが一週間先になっても構いません。大事なのは“いま”いつやるかを決めることです。そうすることで潜在意識がその気になります。
手帳を見て、「この日のこの時間なら大丈夫そう!」という時間を抑えてあなた自身と向き合う時間を確保してください。「お忙しくて時間がない!」そう感じている方であれば、例えば寝る前の10分間トレーニングに取り組むと決めた場合、毎晩15個づつ書きだしていけば、1週間もあればできあがります。
何も始める前から壁を作ってしまうのは、やれるイメージがないからです。ペースはあなた次第でいいのです。
私のトレーニングにおいて最も重要なのはあなたの潜在意識です。やるときめればあとは潜在意識は動き出します。その回路をいかに最速でつなぐかそのためのワークだとイメージしてください。
実際やり始めるとたとえば、1日目の「これまで役に立ててきたこと」を書いた後に2日目の「現在役に立てていること」に取り組むと、同じような項目を書いてしまうこともあると思います。
でも、それでも立ち止まらず続けてください。「自分から気付きをもらってる」ことがすごく重要なので、ひとつのことだけを考え続けて、深堀りしていってください。
また「仕事で役に立てていること」以外にも、「行ってみたい場所」や「やってみたいこと」を3日間かけて300個書くことで、やはりこれまで気がつかなかった自分の一面が見えてきます。
300個も書いていくと、繰り返し出てくるたびに心が何かしらの信号を送ってくる項目も出てくるはずです。はじめは書くことにまずは慣れることです。「出てこない」なんらかの苦痛感があったとしても、このワークは「それでも書く」という、課題にひたすら向き合っていくことで自らのマインドを鍛えていくワークなんです。
それではまた次回、300個埋まったワークシートと共にこの連載に戻ってきてもらえることを楽しみにしています。
- 1
- 2